風邪引きミハエル 前編
シュミットとエーリッヒがホールで談笑していると
ミハエルが赤い顔をして走ってきた。
そして二人の前へ来ると立ち止まり
ゼィゼィと荒い息をしながら、わずかに瞳を潤ませて言った。
ふっ二人とも、お願いかくまって!!
えっええ、良いですけどどうしたんですか?
いいからっ!!
シュミットたちは頭に?を浮かべながらミハエルを
見つからないようにかくまった。すると
バタバタ・・・
シュミット、エーリッヒ!!ミハエルこっちに来なかった!?
すごい勢いでが走ってきた。
あっその格好どうしたんだ?
は肩で息をしながら大きな虫捕り網をもっている。
ミハエルを捕らえるのよ!!
鬼ごっこかなんかですか?
エーリッヒが問う。
そうじゃなくて、早く捕まえて逃げられないようにしないと!!
わっわかったから落ち着け。で捕まえたらどうするんだ?
捕まえたら速攻ベットへダイブよーーーっ!!!
べべべっベットですか!?///
あっ、なんて言ったら良いかわからないんだが・・・///
とりあえずミハエルを捕獲したいんだから協力してよ。
あ〜〜〜・・・(シュミット&エーリッヒ)
二人は顔を見合わせる。
これはに協力したほうがいいのだろうか?
協力しないと後が怖そうだし、かと言ってミハエルの半泣きも気になる。
シュミットは意を決してに聞いた。
一応聞きたいんだがはミハエルを、襲う気なのか?
は?意味がよくわからないんだけど。
とりあえず重要なことなの。そのためには手段を選ばないわ!・・・無理やりにでもね。
嫌がるミハエルを無理やり・・・////
‘あぁん、やめてっ”
二人は想像して放心しかかっている。
やぁっ!ぜったい捕まらないんだからっ!!
シュミットたちとがやり取りをしている隙に
ミハエルは捨てゼリフを吐いて一目散に逃げ出した。
あっ!!ミハエルっ。
逃げるミハエルを見たが駆け出そうとする。
まっ待ってください!!
エーリッヒが大慌てでミハエルを追おうとするの腕を
全身で抱きしめての動きを止める。
それを見たシュミットもの前に立ちふさがって言った。
そっそう無理はよくない。ミハエルだって心の準備が必要だろうしっ!!
はっ何言ってんの二人とも?
そっそれに今はお昼です。そういうのは夜からが基本ですよ///
えっエーリッヒ!?ってそーじゃなくてそういう事はもっと大人になってからっ///
二人ともなんか勘違いしてない?
私は風邪薬を飲まずに逃げたミハエルを追っているだけだよ。
はっ!?風邪薬っ!!??
今ちょっとミハエルが風邪気味みたいなのよ。さっき熱を測ったら37.2℃だったし。
次のレースも近いでしょ?だから薬をと思ったんだけど。
目を放した隙に逃げたってわけか。
ミハエルは苦いの大の苦手でしたから・・・。
二人は脱力しきって言った。
ミハエルに逃げられちゃったし・・・これからどうしよう。
は困ったように右手を中心から少し右にずれたところに添えた。
これはの考えているときの癖だ。
すみません。そんな事情があるとは知らず引き止めてしまって。
私たちに何か出来ることがあればいいのですが・・・。
エーリッヒが申し訳なさそうに言う。
ミハエルを逃がしたのはオレたちのせいだし、何でも言ってくれ。
シュミットも言う。
ありがとう、二人ともv
はすかさずニヤリと笑った。
そんなリナの表情に、二人はしまったと思わざるをえなかった。
それじゃぁ・・・ってあれはアドルフ?
見るとアドルフが猛スピードで走ってくる。
あっ三人とも良いところに!!
どうしたんですかアドルフ?
じっ実は、ミハエルが・・・ミハエルが!!
がアドルフの両手を握る。
ミハエルがどうしたのっ!?
アドルフは走ってきた息を整えながら言った。
あ〜ものすごくドキドキしてる。これが巷で言う恋の始まりってやつか・・・。
こんなときにおもしろい冗談だね、アドルフ。
はにっこり笑って両手をアドルフの頬に移動させると強く横に引っ張った。
うぎゃぁぁあっ!いたいいたいって悪かったって!!
で、ミハエルがどうしたって?
あ〜痛すぎだぜ...っとミハエルが倒れたんだよ。
外の渡り廊下ですれ違うときに・・・
なんか辛そうだったから、大丈夫かって声をかけたらそのまま。
シュミットは赤くなった両頬を手で摩りながら言うアドルフに
おまえが悪いんだろうっと呟いてから言った。
で、今ミハエルはどうなってるんだ?
近くで日向ぼっこしてたへスラーに頼んでミハエルの部屋に連れて、ってどこ行くんだ!?
アドルフはすれ違って歩き出したリナに向かって叫ぶ。
・・・ミハエルのところに行ってくる。
おっ落ち着いてください。今、行ったところでミハエルに何ができるって言うんですか!?
だけどっ!!
今は保健の先生に連絡する方が先だろう。アドルフ保健の先生のところにはもう行ったか?
たぶん、もうヘスラーが連絡していると思う。
そうか、ひとまず安心だな。
その時ヘスラーが走ってきた。
ヘスラーお帰りなさい。ミハエルの容態はどうでしたか?
かなり熱が高くて、保健の先生が解熱薬と睡眠薬を注射していて、
もう少し経ったら点滴もすると言ってました。
ミハエル、走ったから熱が上がっちゃったのかな。
・・・。のせいではありませんよ。
うん、ありがとエーリッヒ。ヘスラー、ミハエルが寝ててもいいから面会できる?
今からですか?・・・それはやめておいた方が良いと思います。
なんで見るだけだよ?
、午後の練習の時間忘れてないか?そろそろだぜ。
アドルフが言う。
アドルフはミハエルより練習の方が大事なの?
はムッとして言う。
そういうわけじゃないけど倒れて寝てるんだろ?まさか起こすわけにもいかないし。
そう言ってアドルフは困ったようにみんなを見回した。
うーーー・・・そうだけど、気になるよ。
は見てくるだけなのにとまだ少し納得のいかない様子だ。
それに午後の練習が終わる頃には、きっとミハエルも起きてますよ。
今はそっとしておいてあげませんか?
そう言ってエーリッヒは優しくを諭す。
うん、そーだね。...レースの日にちも近かいし、ね。
が諦めたように呟く。
それに気づいたシュミットはちょっとため息をつきながら
大丈夫だ。今回はミハエルが逃げようと思っても逃げれないし、
練習から帰ったらしっかりと話をすればいい。
と言って軽く微笑んだ。
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