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電車


私はどうやら電車を

乗り違えたようだ

吊り輪に揺られながら

外の景色とうたたね人を

交互に見ながら

ふと思う



私はどうやら電車を

乗り違えたようだ

手は吊り輪に引っ張られ

足は重圧に震えている

早く椅子に座りたい



私はどうやら電車を

乗り違えたようだ

椅子に座ることが

目的ではなかったはずだ

もうとうに忘れてしまったが



組織という大きな

電車の中で

重役の椅子を

狙っている



私はどうやら電車を

乗り違えたようだ

だが私は本当のところ

その認識に自信はなく



過去から進み来る者が

爽やかな風を纏って

この電車に乗ってくる

そんな風の一瞬が

そんな4月の一瞬が

電車に乗っている自分を

実感させるのだ






私が2004年の秋に作成したものを
リメイク(作り直した)ものです。

テーマは「先輩の憂鬱」です。

 



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